おしっこ我慢キャットファイトリング12:おしっこ忍法破り

「女子格闘おしっこ我慢キャットファイトリング」のリング上では、空手家のカオリと忍者の曲山忍花(まがりやま・しのはな)が闘っている。

忍花の忍法、経穴を突いて失禁させるという「堤破壊蟻穴(つつみはかいぎけつ)」への対抗策として、カオリは経穴のある場所にガーゼや絆創膏を貼る対策を練って臨んだ。これでは経穴を突き切れないはずと考えて心情的に優位に立つカオリだが、忍花は不敵な笑みを浮かべていた。

「かくなる上は……」

忍花がカオリの視界から消えた。想像以上に低いタックルで対応が遅れたのだ。脚力を生かした高速の移動はカオリの予測を超えていた。

バチイッ!
手の甲によってカオリは目の部分を強くはたかれた。反射的に目を閉じてしまうカオリ。涙が出そうになるが、忍花を見失うわけにはいかない。目のあたりが痛い。一撃を食らっただけでこのような痛みは普通生じないはず。忍花は手に何か塗っているとでもいうのか。迷いが生じた。

「食らうでござる」

忍花の声が後ろから聞こえた。
そしてカオリが気づいたときには、首筋、おなか、そして頬を高速で指で突かれていた。見ていたミリアが慌てて前に乗り出す。

「いたっ、うっ、こ、これはこの前の忍法の……」

「『滝枯らし』だっ!」

思わずミリアも大声を出してしまう。

痛がる女の子

「ぐっ、ぐうっ!」

攻撃を食らいながらもカオリは考える。「滝枯らし」はミリアを相手に披露された、おしっこを出したくても出せないようにする忍法のはずだ。そうであるならば自分にはしばらく危険はないとカオリは判断した。
近くにいる忍花を迎撃したいが、よく前が見えない状況で大振りになっては隙が生まれる。視界が回復するまで防御の態勢を取るべきだとカオリは考えた。

(そうだ、センザンコウのように固い殻のイメージだ)

実はイメージの力を信じるタイプのカオリ。腰を落とし、しゃがむような体勢で首の後ろをガードする。数秒だ。数秒待てば視界が戻る。
追撃は来ない。しかし背後にいるのかもしれない。戦線復帰する瞬間を狙われてはまずい。

「はああっ!」

カオリは片手をリングに置き、その場で大きく回し蹴りを放った。ブレイクダンスのような動きでぐるりと蹴りが弧を描く。
わずかにかすった手応えがあった。

「仕込みは終わった。拙者の勝ちでござる。」

余裕を含んだ忍花の声が聞こえた。
先ほどの蹴りを避けて一歩後ろに引いたようだった。その場で軽くステップを踏んでいるが、攻撃してくる様子はない。そのうちにカオリの目が治った。

「どうしたのよ……攻撃してこないつもり?」

「これでいいのでござる。まんまとこちらの策にはまってくれたようでござるな」

忍花は両手を広げて見下すような笑みを浮かべた。カオリはガードを固めた姿勢で相手の出方を見るが、やはり攻撃してくる気配はなかった。
人差し指を顔の前にやる忍術のポーズをとりながら忍花は話し始める。

「攻撃してきたほうが良いでござるよ。お主はもうすぐ、リングの上で盛大におしっこを漏らすことになるのでござるからなぁ」

忍法についてよくわかっていない観客は、一様にはてなの顔を浮かべる。いや、知っている客も不可解なはずだった。
忍花が食らわせた「滝枯らし」はおしっこを出したくても出せなくする忍法のはずだ。その効果があるうちはカオリは漏らす危険性がないということになるのではないだろうか。そうなると忍花の発言はどういった意味なのであろうか。

「カオリっ! やっぱりあいつっ……!」

ミリアの叫ぶ声が会場に響く。だがその響きには焦燥や驚きよりも、どこか嬉しさのようなものが混じっていた。難問を解いた子供のような感情の表れだった。

「ええ、想定していた通りのようね。プランBかな。急いでやるわ」

カオリは会場の時計をチラリと見て、口元をぎゅっと閉じた。対照的に忍花は唇を噛む。
(想定通り、だと……? どういう意味でござる? っ!?)

「がっ、はっ……」

忍花が考えるより前にカオリが素早く距離を詰めていた。反応が遅れ、カオリの下段突きが忍花の腹に直撃する。そしてカオリはそのまま前進し、続けざまに突きを放っていく。
(サイの突進はこんなものじゃない……もっと強く、もっと速く、そしてもっと固く)

イメージしていたのはサイだった。腕でガードする忍花だが、カオリは一撃を当てた腹でなく、ガードしている腕の破壊へと目標を切り替えていた。

「ぐっ、いっ、つうっ!」

忍花はカオリの攻撃力を見くびっていた。これまでカオリが敗北してきた試合だけは調べていたが、どちらかというと消極的な攻めで、守りながら相手の隙を突く戦いぶりだったはずだ。それが今はまさに蛮勇ともいうべき攻めっぷりに変貌している。

「はっ! はあっ! やあっ!」

正拳突きが忍花の腕に深刻なダメージを与えていく。痣ができた腕はすでに受けることを放棄せざるを得ないダメージで、忍花は回避に専念し始めていた。
(まずいでござる……これでは間に合うかどうか)

「まるで猪武者でござるな……うっ、くうっ」

攻撃をかわしながらも、忍花の顔に初めて焦りが見えた。
このとき忍花は攻撃に転じるべきであったが、一度勝ちを確信して逃げの体勢に入ったことが災いして本人のほうが攻めに消極的になってしまっていた。そして腕よりもリーチが長い攻撃を食らってしまう。

「はあっ!」

ズドッ!
カオリの前蹴りが忍花の下腹部に突き刺さった。思い切り蹴りこんだ爪先が衝撃を内臓まで届ける。

「ごほぉおっ!」

崩れ落ちる忍花。なんとか立ち上がろうとするが、猛烈な勢いでその股間からおしっこが噴き出した。

失禁するくのいち

「あ、あはうううっ♡♡!!! あっひいいいいいいっぃぃっっ♡♡♡♡!!!」

ドッピュウウウウッ!!
すさまじい量の尿がリングに向かって流れだした。見る見るうちに忍花の周りに黄色い水たまりを作っていく。

「あっ、あはあぁっ♡! くふぁぁあっ♡!!」

ビクッ、ビクウッ!
忍花は気持ちよさそうに震えながらリングに放尿し続ける。出しているうちに気持ちよくなってきたようで、緊張感のなくなった顔でよだれを垂らしながら漏らしていた。
失禁により勝負はついたが、カオリは勝ち名乗りもそこそこにリングを降りようとしていた。予想ではそろそろ尿意が襲ってくるはずだからである。

「ま、待つでござる……先ほどの苛烈な攻め……まさか忍法のからくりを見破ったということでござるか……」

和式便所に座ったようなしゃがんだ姿勢で忍花は言う。あらかた出し切ったようだが、黄色いしずくがぽたぽたと尿の水たまりに落ち続けていた。
カオリは振り向いて告げた。

「あなたの忍法は、経穴を突くことだけじゃないのかもと思ったのよ……実は『滝枯らし』はおしっこを止める技じゃなくて、一定時間おしっこを止めて、数分後に一気に噴出させる技なんじゃないかって思ってたの。あなたの発言で確信に変わった。だから時間がなくて一気に攻めたわけ」

「み、見事でござった……堤破壊蟻穴はまやかし。そちらに注意を向けさせておけば油断したお主が漏らすはずだったはずが……」

まだ忍花が喋っている途中だったがカオリはすでにリングから去り、トイレに向かって駆け出していた。

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