放尿体験談:闇鍋に入れられたもの

あゆみさん(21歳)のおしっこにまつわる体験談

その日、私はバイト先の飲食店メンバーと集まった。バイト仲間の家で鍋を囲むいわゆる「闇鍋パーティー」に参加したのだ。
場所は調理補助をしている大学生である石田くんが一人暮らししているアパート。築年数がかなり古く、壁は薄くて少しカビ臭いが、闇鍋などやったことがなかったし、少し楽しみでもあって周りのことは気にしていなかった。

集まったのは4人。石田くんとその彼女の明日美さん、バイト仲間でおとなしめの織絵。そして私。
実は織絵が今日のメンバーに入っていたのに驚いた。そこまで私とも、石田くんたちとも仲が良いわけでもないのに。バイト仲間のグループラインで闇鍋パーティーの募集をしたら、織絵が参加を表明したのだ。

「持ち寄りの具材、何にした?」

「ふふ、それは食べてからのお楽しみ~」

久々に会った明日美さんとそう言って笑い合う私。実は家から余り物のこんにゃくと、味で驚かせようと思って缶詰の白桃を持ってきた。まぁ、闇鍋ってそういうものでしょ、と割り切っていた。

「あれ、織絵の荷物少なくない? ちゃんと持ってきた?」

私は食材を入れた白いレジ袋を背後に隠していたのだが、織絵は普段使いのバッグを持ってきているだけのようだった。後ろに隠し持っているということもない。

「う、うん、大丈夫」

不思議な感じがしたが、着々と鍋の準備が進む。関西だし醤油ベースの鍋つゆが煮込まれていく。

ほどなくして鍋が煮立ったので、電気を消す。そして各自が順番に持ち寄った具材を入れていく。
入れているところを見ないよう、誰かが入れている間には他のメンバーは顔を伏せて目を閉じているルールにした。わずかな明かりでも、何を入れたか見えては驚きも半減だ。

「じゃあ、私だね」

私はこっそりと流し込むようにこんにゃくを入れた。煮立った水が跳ねたりしても大変だ。上手い具合に大きな音も立たずにするっと入っていった。続いて桃缶も入れる。缶を空けた音だけが部屋に響いたが、それだけなら何を入れたのかはわからないだろう。

「よし、私は入れたよ。最後は織絵かな」

石田くんと彼女はもう入れ終わっていたので、最後に織絵の順番が来た。
私は目を閉じる。元々電気を消している部屋でカセットコンロの火だけが唯一の明かりだったが、それも塞がれて真っ暗闇となった。

スッ、スッと衣擦れのような音がする。
その音を聞いて私はある考えに思い至った。
(なんだ、織絵は服の中に食材を隠し持っていたんだ、きっと)

チョポオオオオッ…
水音がした。鍋の中に水分を含んだ物が流し込まれていったようだ。
そうなると私の桃缶のように、本体周りの水でも一緒に鍋に投入したのだろうか。
そしてまたスッ、スッと音がした。

「お、終わったよ……」

織絵が言う。石田くんが電気を点けた。

少し織絵の頬が赤いような気がしたが、これからの闇鍋の実食に緊張しているのかもしれないと思った。

「では、いただきまーす!」

盛り上がる空気に流され、私も箸を伸ばした。最初の一口、甘辛くて妙にフルーティーな味。思わず顔をしかめた。はっきり言って、不味い。

「なんか、得体の知れない味しない?」

「え? そうかな?」

石田くんと彼女の明日美さんは笑っているけれど、どうにも違和感があった。苦いような、塩っぽいような、説明のつかない変な風味がある。

「一応、最後まで食べる?」

隣に座る織絵に聞いたが、彼女は全然箸を動かしていない。せっかくここまで、文字通りお膳立てしたのに肝心の実食をしないなんてもったいない。

「ねえ、織絵も食べなよ。ちょっとだけでも」

「そうだよ、みんなで食べてから、何を持ってきたか種明かしするのが楽しいんだって」

明日美さんも私に同調してくれた。

「あたし、いらない」

「ね、ねえ、一口だけでもさ」

雰囲気が悪くなってきた。石田くんも織絵に食べるように促す。

「いらないってば!」

織絵は箸を置いて立ち上がる。そして私たちの顔と、鍋の中身をすくっていたお椀をすーっと見渡してから、にやりと笑って玄関の方へ早足で向かった。

「ちょ、ちょっと、どうしたのよ」

靴を履いて帰ろうとしている織絵。私は慌てて追いかけた。

「あんたたちが闇鍋に何を入れたか知らないけど、美味しかった? 不味かったよね? あたしが何を入れたのか教えてあげる、これだよ!」

そう言って織絵は穿いていた自分のスカートを一気に下ろした。

「はあ!? えっ、はぁ!?」

私は混乱した。そこには黄色く濡れたパンツがあったからだ。

「あ、あんた、おしっこ、漏らしたの?」

「そうよ! あんたたちの鍋にあたしのおしっこを入れてやったのよ! 全員しっかりあたしのおしっこ入りの鍋、食べてやんの! きゃはああっ!」

衝撃の発言に私たちが言葉を失っているうちに、織絵は興奮してきたのか、スカートをはき直した太ももをにじり合わせ始めた。

「ま、また、出るっ♡

チョロオオオオオッ!
石田くんの部屋の玄関に、織絵のお漏らしした水たまりが広がっていく。彼の自慢のスニーカーも、明日美さんのパンプスも、私のブーツもおしっこまみれにされてしまった。

「あんたたち、大嫌いだったのよ! 店ではあたしをシカトして……今日のシフトでやめてきたから、もう会うことなんてないからね!」

そう言って織絵は玄関のドアから去って行った。
私たちは顔を見合わせるが、最初に飲尿の事実を思い出したらしく、明日美さんがトイレに向かった。吐いている音がする。

二度と、闇鍋なんてやるものじゃない。

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