今はお盆。「盂蘭盆幽霊語り」と題して、我々、高校のオカルト研究会は怖い話を聞かせ合っている。
時刻は夜の11時で場所は僕の親戚のお寺だ。
部員の1人の妹である陸奥みさお(むつ・みさお)ちゃんが参加したがったので許可したはいいが、どうも怖がりである上に頻繁におしっこを漏らす。
おむつを持参してきておりお漏らしするたびに履き替えているのだがもう6枚目だ。寺がおしっこ臭くなりそうだ。それでも参加を一度許可した以上は追い出せないし、そもそも今日はここに泊まるということで親御さんに許可をもらってきているそうなので帰せない。
さて、みさおちゃんの姉、陸奥南那(むつ・なな)が怖い話を話す番だ。
怪談『白い部屋』
えっと、では話すね。
私は中学の時、病気で入院したことがあります。
病院の6階、端の方にある病室に入院していたの。そこは特に古いわけでもないけどなぜか妙に寒く、陰気な空気が漂っていました。
毎晩、窓の外から風の音が聞こえ、時折、遠くから悲しげな声が響くような気がしました。病院だから本当に誰か苦しんでいるのかもしれません。
ある夜、眠れないまま時計の針を眺めていると、ドアが静かに開いたんです。
様子を見に来たナースだと思いきや、見知らぬ女の人が立っていました。髪は乱れ、病衣は汚れています。同じ病室の人ではないと思います。私の他はおばちゃんばかりでしたから。
彼女は無表情で、じっと私を見つめています。
「誰ですか?」
声をかけると、女の人はゆっくりと近づきベッドの横に立ちました。
「ここに来てはならない…」
彼女の声はかすれ、まるで彼女自身がどこか遠くにいるかのようでした。
「どういうことですか?」
私が問い返すと、女はベッドに手をかけさらに近づいてきました
その手は氷のように冷たく、触れられると全身が凍りついたように動けなくなりました。
「私もこの部屋で、同じように…」
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「くひっ、ひいっ、あ、んうっ♡」
遮るような声が話を遮った。
早速のお漏らし
「ひっ、ひいっ、ああっ♡」
話をしている南那の隣から、悲鳴にもにた引きつけのような声が聞こえた。みさおちゃんだ。ぷるぷると震えている。
「あぅ、あうううっ♡ だめぇ……ん、おねえ、ちゃぁんっ♡」
南那が妹の浴衣をまくり上げるとまたおむつがポンポンに膨れようとしている。話の途中なのにお漏らししたようだ。おむつが尿を吸収しているはずなのだが、やはり臭ってくるような気がする。
「ちょっと、みさお! あたしの話の最中に何で漏らすのよ!」
怒り気味の南那だ。身内の恥と自分の話が遮られたのとで、いろいろな種類の怒りがこみ上げてきているに違いない。一方みさおちゃんは怒られているにもかかわらずマイペースだ。お漏らしして姉が怒るという光景になれているのかもしれない。
「ふうっ、全部、出しちゃうねっ……♡」
みさおちゃんが身体に力を込めているようだ。どうせ替えるおむつなので中に全部おしっこを出してしまおうということなのだろうか。
ピクピクッと震えるみさおちゃんは気持ちよさそうな顔だ。
「あふっ、あ、ふぁっ……♡ あ、あぁあっ♡♡!」
僕はみさおちゃんの股間に注目していた。おむつが盛り上がりを見せて膨張する。おしっこによって体積が大きくなったのだろう。それにしてもおしっこを漏らすときにもいちいち喘ぎ声が出ているのが困る。しかも微妙に色っぽいのでこちらの股間も収まりが効かなくなってきているのだ。
「いったん着替えなさいよ。浴衣も汗で濡れてるし、替え持ってきたんでしょ?」
南那に促されてみさおちゃんはうなずく。その場で浴衣の前をはだけていった。
なんとノーブラだったため、○学生の発達しきっていないおっぱいがはっきりと見えてしまった。
なんというか、カメラ撮影していなかったことを悔やんだ。いや、撮影してても姉の南那に消されてしまうか。とにかく目に焼き付けておきたいが、あまりそんなことに集中していると勃起が止まらなくなる。みさおちゃんは僕のよこしまな視線に気づかないのか、無言で着替えている。おむつを履き替えるときだけは廊下に移動してしまうのが残念だ。
「じゃあ次の話ね。誰だっけ?」
南那が言う。のそのそと手を上げたのは僕より1つ下の学年の会川界人(あいかわ・かいと)だ。普段からあまり目立たない風貌で口数も少ない。先ほど1つの怖い話を披露していたが、どうも話なれていないのか、途中で話が飛んだりしどろもどろになったりと苦しい内容だった。
「じゃあ会川くん、お願いね」
僕と付き合っている戸原えれな(とはら・えれな)が促した。会川も頷く。みな座り直して彼の話を聞く体勢に入ったが、僕には違和感があった。どうにも据わりが悪い。
(南那の話って、最後までいったっけ?)
僕の疑問が解消されないまま、会川の話が始まる。
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